世界最高の人生戦略書 孫子 (守屋 洋著) 

孫子は、今から2500年も前に、孫武という兵法家によって書かれた。孫子の読者は、軍事の専門家だけではなく、ビジネスの世界にまで広がっている。本書は孫子からキーワードともいうべき明言をとりあげている。

第一章 戦わずして勝つ

彼を知り己を知れば、百戦してあやうからず。
勝てない相手は選ぶな

その疾きこと風の如く、その徐かなること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し。
風林火山

戦勝攻取して、その功を修めざるは、凶なり。
報われる努力をせよ。

第二章 戦況を見極める

百戦百勝は、善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。
戦いは次善の策にすぎない

利に非ざれば動かず、得るに非ざれば用いず、危うきに非ざれば戦わず。
有利と見たら動け

亡国は以って復た存すべからず、死者は以って復た生くべからず。
慎重に慎重に期せ

攻めて必ず取るは、その守らざる所を攻むるばなり。
他人がやらないことをやれ

第三章 知略で優位に立つ

善く戦う者は、これを勢に求めて、人に責めず。
組織の勢いを重視する

戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。
禁じ手も使いよう

囲師には必ずかき、窮寇には迫ることなかれ。
敵を追いつめてはならない

敵を料りて勝ちを制し、険あい遠近を計るは、上将の道なり。
情報こそ勝利への道

第四章 逆転を狙う

兵の形は水に象る。
用兵は水のあり方に学べ

その来たらざるをたのむなく、吾の以って待つあるをたのむなり。
希望的観測は捨てよ

爵禄百金を愛みて、敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり。
情報収集に投資せよ

しばしば賞するは、くるしむなり。しばしば罰するは、くるしむなり。
賞罰にけじめをつけよ

第五章 将たる者の心得

上下欲を同じくする者は勝つ。
目的を共有せよ

これに令するに文を以ってし、これを斉うるに武を以ってす。
教育と軍律を重視する

智者の慮は必ず利害に雑う。利に雑えて務め信ぶべきなり。害に雑えて患い解くべきなり。
両面思考を身につけよ

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