レケンビの治療

レケンビによる治療について

レケンビは、アルツハイマ―病による認知機能低下の進行を遅らせることが期待される薬です。アルツハイマー病による「軽度認知障害(MCI)」と「軽度の認知症」に対して用いられます。

アルツハイマー病の経過
アミロイドβの蓄積はあるが症状なし⇒軽度認知障害(MCI)⇒軽度の認知症⇒中等度の認知症⇒重度の認知症

アルツハイマー病におけるアミロイドβ蛋白質の脳への蓄積
アルツハイマー病では、脳におけるアミロイドβと呼ばれる蛋白質の異常な蓄積が病気を引き起こすと考えられています。

薬物療法を行ったときの認知機能の変化
レケンビは、アミロイドβが異常な蓄積を起こす過程でできるアミロイドβプロトフィブリルに結合して脳から取り除き、脳へのアミロイドβ蓄積を減少させます。その結果アルツハイマー病の進行を遅らせることが期待されます。

治療のスケジュール
レケンビは、点滴で投与する薬です。2週間に一度、1回およそ1時間かけて点滴します。投与期間中に、数回頭部MRI検査を受けていただく必要があります。

レケンビの副作用
Infusion reaction(点滴に伴う反応)
アミロイド関連画像異常(ARIA)

アミロイド関連画像異常(ARIA)について
レケンビのように、脳内からアミロイドβを取り除く薬を使用すると、アミロイド関連画像異常(ARIA)という副作用があらわれることがあります。ARIAは、脳からのアミロイドβが除去されるときに、一時的に血液や血漿が血管の外に漏れ出すことで起きるといわれています。
ARIAが起こっても、ほとんどの場合症状はありませんが、まれに(頭痛、めまい、錯乱、吐き気、視覚障害、歩行障害)があらわれ、治療が必要な場合があります。ARIAの早期発見、経過観察のため、医師の指示に従いMRI検査を受けることになります。

レケンビによる治療の医療費と高額療養費制度
レケンビを使った治療の医療費はひと月当たり約28万円
レケンビの薬剤費(約25万円/月)+通院治療にかかる診療費・検査費など(約3万円/月)

公的医療保険適用後の自己負担額の一例(月額)
例えば
70歳未満(3割負担)
約84,000円
70~74歳(2割負担)
約56,000円
75歳以上(1割負担)
約28,000円

さらに、高額療養制度を利用すると
高額療養費制度の適用により、負担が軽減されます。

診断までの流れ

Step1 :MCI・認知症であるかどうかを判断します

 問診・神経心理検査など
 ⇩ 認知症以外の疾患の疑い
 MCI・認知症の疑い
 
Step2:MCI・認知症の原因を調べます

 画像検査など
  血管性認知症など
 ⇩アルツハイマー病が疑われてもレケンビ治療に進まない場合
 PET検査、脳脊髄液検査(アミロイドβの蓄積を調べる検査)
 ⇩
 陽性:アルツハイマー病の可能性が高い
 陰性:レビー小体型認知症
    前頭側頭型認知症
    その他の原因による認知機能低下の可能性

薬を使わない治療(非薬物療法)
今できること、興味を持っていることを活かして、症状の軽減を目指します。ご家族や友人とのコミュニケーションや、運動、ゲーム、その他の趣味なども、頭と心を活性化させる大切な刺激になります。

対人交流や外出の大切さ
社会とのかかわりを持ち続けることが、心身の健康には欠かせません。
社会参加が多い高齢者は、少ない人に比べて認知機能が高いとされており、仕事やボランティア、友人・家族との付き合いなどの社会的ネットワークは、認知症の予防に役立つ可能性があります。

参考文献:
「レケンビの治療を受ける可能性がある方へ レケンビによる治療について エーザイ株式会社 バイオジェン・ジャパン株式会社」

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