関節リウマチの診断と治療

関節リウマチの診断は、米国リウマチ学会(ACR)および欧州リウマチ学会(EULAR)による診断基準によって行われています。
この基準では、少なくとも1つ以上の関節で腫れを伴う炎症(滑膜炎)がみられ、その原因として関節リウマチ以外の病気がみとめられない場合に、
症状がある関節の数、②リウマトイド因子(RF)または抗CCP抗体、③CRPまたは赤沈、④症状が続いている期間
の4項目についてのそれぞれの点数を合計し、6点以上であれば関節リウマチと診断抗リウマチ薬による治療を開始します。
若年発症と異なり高齢発症の関節リウマチでは、小関節ではなく肩や膝などの大関節に症状がみられたり、若年に比べ男性の比率が多いこと、また、RFや抗CCP抗体などの自己抗体がみられないことがあるのが特徴です。


現在、アンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)や生物学的製剤(TNFα阻害薬、IL-6阻害薬、細胞標的薬など)の使用により早期であればリウマチの進行を止めることが可能になりました。

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