冠動脈疾患と抗血小板薬の継続

冠動脈疾患(coronary artery disease: CAD)は、急性冠症候群(acute coronary artery: ACS)と安定CADに大別されています。

安定CADに対するる基本的な治療コンセプトは①侵襲的検査を検討する前に,症状緩和のため必要な薬剤(抗狭心症薬)を投与し,高リスクの特徴が存在しなければ保存的治療を続ける②心血管イベントを回避するために,症状の如何や血行再建の有無に関わらず低用量アスピリンなどによる抗血栓療法と目標値を目指したスタチンやエゼチミブ等による脂質低下療法を行うこととされています。

血行再建の有無にかかわらず、診断確定後は、至適内科治療(optimal medical therapy: OMT)を続けていくことになっています。

至適内科治療とは、①症状の緩和と②二次予防(心血管イベント再発予防)のために,目標設定をして薬理学的治療を強化し,生活習慣を改善することです。

参考文献:「2022 年 JCS ガイドライン フォーカスアップデート版
安定冠動脈疾患の診断と治療」

《関連ページ》

画像の説明