梶が谷駅前内科クリニック
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高齢者糖尿病診療ガイドライン
糖尿病の診断は、高齢者でも同じです。
65歳以上の糖尿病を高齢者糖尿病と定義されます。
75歳以上あるいは80歳以上で、ADL低下、認知症などの老年症候群、併存疾患、重症低血糖が起こりやすいことから、75歳以上の高齢者と身体機能や認知機能の低下がある65歳~74歳の糖尿病は特に注意が必要となります。
高齢者糖尿病では、脱水、感染症を契機に高浸透圧高血糖状態になりやすい、加齢とともに低血糖をきたしやすい。無自覚低血糖も起こしやすいです。また、加齢に伴う腎機能低下や肝薬物代謝の変化により、薬物の有害作用が起こりやすいです。ポリファーマシーや服薬、注射のアドヒアランス低下もきたしやすいです。
血糖コントロール目標とカテゴリー分類
認知機能、ADL、併存疾患・機能障害により3つのカテゴリーに分類し、さらに、年齢、重症低血糖リスクが危惧される薬剤の使用の有無に基づき目標値を設定します。
カテゴリー分類(患者の特徴・健康状態)
カテゴリーⅠ
①認知機能正常かつ②ADL自立
重症低血糖が危惧される薬剤の使用なし
⇒HbA1C 7.0%未満(下限なし)
重症低血糖が危惧される薬剤の使用あり
⇒65歳~74歳 HbA1C 7.5%未満(下限6.5%)
⇒75歳以上 HbA1C 8.0%未満(下限7.0%)
カテゴリーⅡ
①軽度認知障害~軽度認知症または②手段的ADL低下、基本的ADL自立
重症低血糖が危惧される薬剤の使用なし
⇒HbA1C 7.0%未満(下限なし)
重症低血糖が危惧される薬剤の使用あり
⇒HbA1C 8.0%未満(下限7.0%)
カテゴリーⅢ
①中等度以上の認知症または②基本的ADL低下または③多くの併存疾患や機能障害
重症低血糖が危惧される薬剤の使用なし
⇒HbA1C 8.0%未満(下限なし)
重症低血糖が危惧される薬剤の使用あり
⇒HbA1C 8.5%未満(下限7.5%)
高齢者糖尿病の食事療法
炭水化物の摂取不足や摂取過剰にならないように注意します。
サルコペニア・フレイルの予防に十分なタンパク質をとります。高齢者糖尿病では、タンパク質摂取制限の腎症の進展抑制に対する効果は明らかではありません。
野菜や魚の摂取が多く、食品の多様性が高いバランスの良い食事パターンがすすめられ、緑黄色野菜の摂取がすすめられています。
ビタミンB群、ビタミンA、緑黄色野菜の摂取不足は認知機能低下と関連する可能性があります。
高齢者糖尿病において減塩は血圧を改善しますが、減塩による心血管疾患の発症について一致した結果は得られていません。
参考文献:「日本内科学会誌 114⑥ 日本内科学会」
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