性感染症(梅毒)の動向

梅毒(ばいどく)患者さんは2015年以降、急増しています。
2016年の患者さんの報告件数は全国で3500人/年以上で、都道府県別でみると、1位東京都1371人、2位大阪府473人、3位神奈川県229人で、他の地域は100人未満がほとんどであり、圧倒的に東京、神奈川が多くなっています。
特に20代の女性が急増しています。
梅毒は、早期に診断し、飲み薬で治療すれば治る病気です!

原因は、Treponema pallidumという細菌が感染することにより起こりますが、感染経路は、性的行為による経皮・経粘膜感染ですが、妊娠中の胎盤を経由した母子感染もありうります。

症状は、発症後の時期によりますが、陰部や口腔内に硬いできもの(硬結)ができたり、潰瘍(へこみ)ができます。
その後、一旦おさまったあと、体や手足にバラ疹といわれる湿疹が出現します。さらに、進行すると、神経や心血管に影響を及ぼします。

検査は、採血で診断できます。

治療も梅毒に適した抗生物質があり、早期であれば約1ヶ月(4週間)の内服治療で治ります。

何か気になることがありましたら、やはり早めの受診をお勧めします。

《関連ページ》