健診で尿潜血陽性

健康診断で、尿検査(試験紙法)で尿潜血陽性を指摘されることがあります。
この検査は、血尿(尿に血が混じっているか)があるかをスクリーニングする検査です。
実際に、尿の顕微鏡検査(尿沈渣)で、血尿があることで確定されます。
血尿がでる疾患としては、泌尿器科の結石、尿路感染(膀胱炎、尿道炎等)、腫瘍(癌)の他、腎臓内科の腎炎などが挙げれます。

尿沈渣で赤血球が認められた場合は、さらに精密検査が必要にもなります。

尚、尿潜血陽性で尿沈査で血尿が認められない場合は、尿試験紙法での偽陽性となります。上記の疾患の確定には、なりません。

尿潜血で偽陽性をきたす原因には、以下にいくつか挙げられます。
①赤血球の破壊のため
・高度低張尿(低張尿による赤血球膨化)
・古い尿(尿アルカリ化による赤血球膨化)
・高アルカリ性尿(尿アルカリ化による赤血球膨化)
②他の酸化物による反応のため
・高度な細菌尿(ペルオキシダーゼによる反応)
・高度な白血球尿(ペルオキシダーゼによる反応)
・大量の精液の混入(ジアミンオキシダーゼによる反応)
・過酸化物の混入(過酸化水素、次亜塩素酸などによる反応)
・ヘモグロビン尿(体内での溶血)
・ミオグロビン尿(ヘモグロビンとの交差反応)


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